東大生陸マイラーのインド旅行記(英語編):ニューデリー駅で騙されてタクシーチャーターしたら英語が劇的に上達しました。
インド旅行記:はじめに
人口13億人を抱え、物価上昇率11%で経済成長していく巨大国家・インド。
世界遺産も多く、カオスな街並みもなんとなく趣のあるインドは、バカンスには不向きかもしれませんが異国情緒溢れる旅をしたい方にはぴったりの国です。
インドへ旅行される物好きな方は少ないと思いますが、何かの参考になればと思い、私のインド旅行記をテーマ別に記事にさせていただきます。
英語編では、インド人と東大生陸マイラー・ぎんよくの英語による熾烈な攻防の様を記事にしておりますので、よろしければご覧ください。
- インド旅行記:はじめに
- インドでは英語が使えないと死活問題。ただ現地で揉まれ、英語力は向上。
- インド最初の難関・ニューデリー駅とオールドデリーでの英語の攻防
- インド第二の難関・超怪しげな土産物屋での英語の攻防
- インド最後の難関・5日間を共にした運転手との英語の攻防
- 結論、英語で親しげに話しかけてくるインド人はお金目当て
- インド人の英語、独特な発音に注意
- インド人の英語、この単語が出てきたら要注意。
- 英語が苦手な人に、インドはじめ海外で是非使ってほしいもの
インドでは英語が使えないと死活問題。ただ現地で揉まれ、英語力は向上。
単身フリーでのインド旅行は難易度が非常に高いです。
何故なら日本人観光客と見るや、巧みな英語で親しげに話しかけ、騙そうとしてくる輩が多いからです。
ガイドブックなどを見ると、親しげに話しかけてくるインド人は基本無視しろと書いてあります。
しかし、我々は心の優しい日本人。日本からインドへ場所が変わったからといって、話しかけてくる人を突然袖にすることは容易ではありません。
私はというと、見事に話しかけられ、応答してしまい、そして騙されました。
そして怪しげな旅行代理店*1にて高額?のタクシーチャーターツアーを組まされました。ガイドブック等に載っているダメな日本人のテンプレパターンですね。
ただ、これはこれでいい経験になったと思います。
まず英語が聞き取れない&英語で自分の主張ができないと無駄に出費が増えることを学び、格段に英語力が向上しました。
そしてこの経験をみなさんにブログとしてお届けすることができます。
人柱となった者として、インドで私のような犠牲者がこれ以上でないことを切に願います。
インド最初の難関・ニューデリー駅とオールドデリーでの英語の攻防
インドに到着して最初の難関はデリー駅から列車に乗って別の都市へ移動することでした。ニューデリー駅には外国人専用*2のチケットカウンターがあるのですが、これがどこにあるか全くわかりません笑*3
あれこれ迷っていると、親しげにインド人が英語で話しかけてきます。最初は親切な人だなーなどと思いながら、話を聞いていたんですが、そのインド人が言うにはなんと外国人専用のチケットカウンターはオールドデリー(デリー中心部)に移動したよ、とのこと。
さすがに怪しいと思い、そのインド人とは別れたのですがその後も話しかけてくるインド人全員がチケットカウンターは移動した、の一点張りで場所を教えてくれる気配はなく……。
馴れの原理で「本当にチケットカウンターは移動したのか????」と疑心暗鬼になり、結局リキシャーでデリー中心部に移動してしまいました。
これが全ての間違いだったんですね〜。冷静に考えれば、駅に併設すべきチケットカウンターが駅から離れた場所に移動するわけがないんです。しかしそんな常識的な判断力すらも失わせる、これがインドマジック。
結局デリー中心部の怪しげな 旅行代理店に連れて行かれました。
インド第二の難関・超怪しげな土産物屋での英語の攻防
そんな怪しい旅行代理店で契約したタクシーですから、行程もまともなはずはありません。各都市で、「政府公認」を称する土産物屋に強制的に*4連れて行かれます。
土産物屋では何か買うまで出してはもらえません。何も購入せずに出ようとするとやんわりと遮られます。そんな店が政府公認なはずはありませんね笑
ある都市では染物屋に連れて行かれ、オーダーメイドのシャツを勧められましたがさすがに断り、1,000円程度のスカーフを500円まで値切って購入しました。
対応してくれた店員は若くて気さくなあんちゃんでしたが、値切った際には「ジャパニーズヤクザ!!!」と叫ばれました笑 どっちがヤクザじゃ。
購入したスカーフは祖母へのプレゼントとしました。
インド最後の難関・5日間を共にした運転手との英語の攻防
さて、そんな踏んだり蹴ったりなインド旅行ですが、さすがに毎日長時間同じ車内で旅行を共にした運転手にはこちらも妙な連帯感を感じていました。
僕が寝てる時も黙々と運転してくれて移動はホントに楽チンでしたね。なのでチップも相応の額を払う心づもりはありました。
しかしいざチップを払う段階になって、要求された額は、インド人の月収1ヶ月分です。しかも自分は家族を故郷に置き去りにして君と一緒にいるんだ的な、こちらの両親につけ込むセリフまで口にしやがります。
交渉の末、チップは半額まで値切りましたが、別れ際にも娘にチョコを買ってやりたいから100ルピーくれないかという謎の要求が。
お前のためやないからな? 娘のためやからな? と念を押し、泣く泣く100ルピーを渡し、別れました。
結論、英語で親しげに話しかけてくるインド人はお金目当て
英語で話しかけてくる or 親切にしてくれるインド人は、99.9%の確率で金銭的モチベーションで、そうしています。中には、はなからこちらを騙し、お金を巻き上げようと考えている輩もいます。
100%親切心で話しかけているインド人はまずいないでしょう。幼い子供ですら、英語で無邪気に話しかけてきてチップやお菓子を要求してきます。
私は別にそれを悪いことだとは思いません。自分の時間を使って話しかけるなら、お金をもらうのは当然、という文化の国というだけです。サービスの対価はきっちり払ってもらう、騙される方が悪いとビジネスライクに考えているだけです。
インドに行く方は、そういう国だと割り切って、大らかな気持ちで接してみてください。
インド人の英語、独特な発音に注意
rを「ル」と発音する
"park"を「パルク」、"air"を「エァル」のように発音します。インドには城の観光地がたくさんあるのですが、城を意味する"fort"を「フォルト(fault)」と発音するので、聞き取りにくくて仕方ないです。あれ、僕何か間違いましたか?みたいな。
thをタ行で発音する
"Thank you."を「タンキュウ」、"there"を「デール」のように発音します。ちなみにヒンディー語しか話せない人でも、「タンキュウ」は感謝の意を表す言葉として浸透しているので通じるようです。
wをvの音で発音する
"water"を「ヴォター」 のように発音します。インドではやたら水を売ってます。車で走っていると、頻繁に渋滞が発生する場所で水の歩き売りが待ち伏せしていて「ヴォター、ヴォター」と、車に触ってくるのでビビります笑
インド人の英語、この単語が出てきたら要注意。
・Government
正規のツアーでないインド人運転手やガイドと話しているとGovernmentという単語が頻繁に出てきます。
政府公認という意味で使用しているようで、こちらを安心させるために口にしているのでしょうが、真偽のほどは確認しようがありませんし、証書のようなものはあるかと聞いてもはぐらかされる場合は、おそらく嘘です。
・DTTDC
DTTDCとは"Delhi Tourism and Transportation Development Corporation"の略称です。デリー観光開発公団という観光客向けに、ツアーなどを販売している、こちらはきちんとした政府公認の旅行代理店です。
しかし、この名前を騙った旅行代理店が非常に多いです。DTTDCはデリーに1つしかありません。「ここがDTTDCだよ」とか「DTTDCの系列店だよ」と言われても安易に信用しないようにしましょう。
中には平然と、店頭にDTTDC表示して、騙してくる所もありますので、google map等で本当にDTTDCの場所と合っているか確認する用心深さが必要です。
・I have family.
タクシー運転手やツアーガイドなどが、高額なチップを要求してくる際に用いる常套句です。何人の妻がいて、何人の子供がいて、と生活の大変さをアピールしてきます。
ただしこれは一概に嘘をついているとは言えません。本当に生活に困窮しているため、チップを少しでも得るための切実な言葉でないとも言い切れません。
私の場合はタクシーの運転手に言われたのですが、明らかに高級そうな金ピカの腕時計をしていたので「コノヤロー笑」と思い、チップを半額まで値切りました。
英語が苦手な人に、インドはじめ海外で是非使ってほしいもの
Uber(タクシーマッチングアプリ)
インドをはじめ、タクシー運転手ですら乗客を騙してくるような国では"Uber"が非常に便利です。私は途中からUberの存在に気づき、使いはじめたのですが便利すぎて短〜中距離移動はずっとこれを使っていました。
クレジットカードで事前決済なので、支払いで揉めることもありませんし、ほとんどの場合チップを要求されることもありません。*5
登録もものすごく簡単ですので是非利用してみてくださいね。
登録の際に下記コードを入力すると、1,500円のクーポンがもらえるので一度日本でも利用されてみてはいかがでしょうか?
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Uberを最初から使っていれば、ニューデリー駅で騙されることもなく、今回の旅もまた違ったものになったんでしょうね〜
本当にはじめから、これ使ってればよかった笑
現地用Wi-Fi
現地用Wi-Fiは必須ですね。インドはまだまだフリーWi-Fiが使用できる場所が多くありません。Wi-Fiがなければ、上記のUberアプリも使えません。
観光地など行きたい場所も検索できますし、Google mapで行きたい場所へのルートを探索したりなど、必須アイテムです。
またホテルは基本Wi-Fi完備ですが、超絶遅いことが多いです。
レンタルWi-Fiであればそこそこの速度が出ますので、金銭的に余裕があればレンタルされていくことをおススメします。
直前の申し込みだと在庫がないことがありますので、旅行を控えている方は下記のバナーからどうぞ。
*1:私は金銭的ダメージを負うだけで済みましたが、旅行代理店の中には脅迫や誘拐など危険性の高い悪質な犯罪行為を働くところもあるようです。後から知って私も冷や汗をかきました。迂闊にインド現地の旅行代理店には近づかないようにしましょう。
*2:現地人向けのチケットカウンターの受付員は本当に英語を話せません。ヒンディー語が全くわからないと購入はお手上げでしょう。
*3:空港からニューデリー駅に向かう場合は、地下鉄を使いますが、地下鉄の駅がある方とは反対側にチケットカウンターがあるようです。駅は通り抜けできない構造になっていますので、タクシーを使って大回りするか、"No Entry"と書いてある看板を無視して、駅構内に入り、中を突っ切って反対側に出ましょう笑
*4:運転手が自白したのですが、購入した金額の5%が運転手に入るそうです
*5:ただし、チップは本来自身の感謝の気持ちをお金で表すものです。気持ちのいいサービスを受けたのであれば、気前よく払いましょう笑。要求してくる運転手はいませんでしたが、私も基本は払っていました